小特集, 地球温暖化の科学の最先端「IPCC第5次評価報告書」が示すもの(3)緩和に関する対策の新たな知見-国連の温暖化交渉への示唆:2度未満目標は不可能ではないが,著しい挑戦が必要-(査読付き)
『環境と公害』(岩波書店)Vol.44, No.1, p.66-69 ,ISSN 0918-7537
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気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書の政策決定者向けの要約を承認する3つの総会に参加し、合意に至るまでの過程を分析調査した結果と、IPCCの報告内容の中で、産業革命前に比べて2度未満に抑えるための知見の分析。温暖化は温室効果ガスの累積排出量に比例するため、今後の排出枠に制限があること。その制限を実現するためには、100年後には排出をゼロにまで下げなければならない厳しい道であることを明示し、そのための対策はエネルギーの変革にあることを示した。